テレビや新聞で耳にするジェネリック医薬品が平成18年4月1日より処方せんの様式が変わり、医師が了解した場合、患者様がより選択しやすくなりました。皆様は、どのように理解されているでしょうか。ジェネリックのメリット、デメリットも考えて改めて検証してみました。今後のご参考にして下さい。
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「ジェネリック」とは? ジェネリック(generic)は「一般的な」「総称の」という意味を持つ英語です。 ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と有効成分及びその含有量・剤形・用法用量が同一の医薬品で、新薬の特許期間・再審査期間〔有効性と安全性の再確認〕が満了した後に発売されます。 |
◆ジェネリック医薬品と新薬の関係
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欧米ではかなりの普及率ですが、 日本ではまだ16%しか普及しておりません。 |
◆ジェネリックのメリット
・開発費などが大幅に抑えられるので、個人の薬剤費負担及び国の医療費縮減の可能性がある。
・後発医薬品は、先発医薬品の後に出た医薬品なので、製剤技術、包装技術の進歩でより良い品もある。(例、子供のドライシロップの味、錠剤の小型化、防腐剤の工夫)
◆ジェネリックのデメリット
・有効成分は、新薬と同じですが、添加剤・製造技術などが異なり、新薬と同じ効果が期待できない場合がある。
・薬局に全て揃っていないことがあり、必要時にすぐご用意できないことがある。
・薬品会社の都合で販売中止されることもあり、流通の都合によりなかなか手に入らない事もある。
・同じ成分でも厚生労働省が許可していない病名があり使えない時がある。
・新薬として発売されたばかりの医薬品については、ジェネリックは存在しません。
・薬代は安くなる可能性がありますが、すべて一律というわけでなく、支払い金額が、さほど軽減されない薬剤の種類もある。
当薬局においては、患者様が後発品を選ばれるにあたって、薬剤費の差の情報はもちろん、十分な後発品の品質情報を持って対処させて頂きたいと考えています。ご不明な点がありましたら遠慮なくご質問して下さい。
文責 伊勢森教子
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