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病気と薬Disease & medicine

糖尿病性神経障害について

糖尿病の合併症として比較的早期に出現する神経障害についてお話しいたします。
長い間、高血糖にさらされた神経にはソルビトールという成分が蓄積し、神経が傷み、刺激の伝導も遅くなり、血管も障害を受け血流低下がおこります。


まず、両足のしびれから始まり、痛み、排尿排便異常など多症状が現れます。さらに進むと感覚が鈍両足がしびれている女性くなり傷をしても気が付かなくなります。
これは高血糖によるブドウ糖の代謝異常が関係しています。体内にブドウ糖が多くなりすぎると正規の代謝経路で処理することが出来なく、迂回経路で処理するようになります。(ポリオール代謝経路といいます。)
まず、ブドウ糖はアルドース還元酵素でソルビトールになります。ソルビトールは細胞内浮腫をおこし細胞を損傷します。また細胞間の伝達をする成分の取り込みを妨害し神経細胞機能障害をおこします。アルドース還元酵素が活性すると血管を広げる成分(NO)や還元グルタチオンが減り、血行障害やDNA,タンパク質,膜脂質等に障害を与える酸化ストレスを引き起こします。
アルドース還元酵素を阻害しソルビトールの蓄積を抑えるのがエパレルスタット(キネダック等)です。エパレルスタットは初期神経障害に効果があります。
次にソルビトールは別の酵素でフルクトースに変えられます。
フルクトースは直接糖とタンパクを結びつけて糖化タンパクをつくります。
(代表的なものにグリコヘモグロビンHbA1Cがあります。)
糖化タンパクは細胞構造や機能の障害をおこしフリーラジカルを発生させ酸化ストレスを増大させます。


神経変性にはビタミンB12がよく使われます。
ビタミンB12イラスト痛みに使用する薬として、プレガバリン(リリカ)や
デュロキセチン(サインバルタ)などが第一選択薬となります。
リリカは痛みの情報を脳に伝える物質の分泌をおさえます。
サインバルタは抗うつ剤として以前から使われていましたが今年2月に
糖尿病性神経障害に伴う疼痛の効能適応を追加したお薬です。
痛みを抑制する物質の濃度を高めることによって痛みを抑えます。
知覚神経活動電位を抑えて鎮痛するのがメキシレチン(メキシチール)です。

文責 井上信子


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